妊娠中の飲み物 水【なぜ水道水がダメなの?】

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<目次>

・きれいな水を飲んで、胎児も妊婦も安心・安全に!

  ・赤ちゃんのカラダは、ほとんど水分

  ・悪い水は羊水を汚す!

・子ども成長は、生まれてくる前の母親のお腹の中から

  ・水と人間の関係は、成長とともにその差は歴然

  ・少年の非行問題と水の関係

  ・重金属汚染は、ビタミンCで無害化できる

  ・母体汚染を免れるためには?

きれいな水を飲んで、胎児も妊婦も安心・安全に!

赤ちゃんのカラダは、ほとんど水分

人間の体内における水分の占める割合は、年齢によって、徐々に水分量加減少していきます。

胎児を見てみると、ほとんどが水。しかもそれはお母さんが摂取した水分そのものだということをご存じですか?

さらに成人女性の水分量が55%であるのに対して、妊婦さんは80%になっています。

妊婦さんの体は水血症という状態。

血液がドロドロしていると、赤ちゃんへの栄養の受け渡しが滞ります。

だから血液中の水分を増やして、水分の多いサラサラ血液にしようとしているのです。

体の神秘を感じますね。だから、お母さんは赤ちゃんのためにさらに体によく、清浄な水を飲むこと加大切です。

有害物質が含まれた水進水を飲む母親の赤ちゃんどうなるか。

想像しただけでも恐ろしくなります。よい水を選ぶことが、どれほど大切なことか、よく考えてみましょう。

 



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悪い水は羊水を汚す!

人間は、受精後約40週、お母さんのお腹の中で育ちます。

羊水という海水に似た水の中で、まさに海の中で進化するように成長するのです。

羊水は地球に初めてできたときの海の成分に近いといわれています。


上のグラフからも、海水と人間の体液や羊水がミネラルバランスにおいて、非常に似ていることがわかります。

私たちが飲んだ水は、1分以内に脳組織と生殖器に達します。

妊婦さんも同じ。飲んだ水が1分後に羊水になり、赤ちゃんを包むのです。

そして胎児は羊水を飲み込んで、尿を出すようになるのです。

もし、羊水が汚かったら…。

その影響は、赤ちゃんの人生に関わります。

羊水には、赤ちゃんを衝撃から守るクッションの役割も。

一定の体温に保ち、細菌感染を防ぐなどさまざまな重要な役割があります。

健康な赤ちゃんを育てたいのなら、体のミネラルバランスに近い水を補給し、羊水をきれいに保つことが重要です。

子ども成長は、生まれてくる前の母親のお腹の中から

水と人間の関係は、成長とともにその差は歴然

生活の基本中の基本、水をしっかり選ぶか、まったく気にせす、水進水のままか。その差がはっきりと表れています。

おいしい水を知っている子どもは、ジュースを欲しがりません。

反対に、有害物質が含まれている水進水しか知らない子どもは、水はまずいものと思っています。

その結果、甘い清涼飲料水を好んで飲むようになるのです。

世界的に環境汚染の問題が大きくなってきている中、子どもは気付かぬうちに害に侵されてしまいます。

水は生活に欠かせない資源。清浄な水、ミネラル水は、心も体も健康で快適な生活には欠かせない水なのです。


少年の非行問題と水の関係

「非行問題と水の関係?」ピンとこない人がほとんどなのではないでしょうか?

下のグラフは問題行動の多い少年と普通の高校生の清涼飲料水の摂取量の比較です。

普通の高校生は平均2~3本で6本以上の人はいません。

しかし、問題行動のある少年は、4本が一番多く、最大20本という回答もあります。

いろいろな理由がありますが、清涼飲料水が問題行動につながる可能性もありま烹清涼飲料水に含まれる糖分がカルシウムを大量に消費します。

カルシウム不足はイライラを招き、感情のコントロールができなくなります。

もし、おいしい水を知っていたら…。取り返しがつかなくなる前に、ミネラルバランスがよく、清浄な水がオススメです。


 




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重金属汚染は、ビタミンCで無害化できる

飲み水に配慮し、羊水をきれいにすることはもちろんですが、同時に体内脂肪に蓄積している毒物を洗い流すことも心がけましょう。

PCBやダイオキシンなどは、おぞましいほど脂肪に親和力を持っていますが、女性の場合は、男性に比較して脂肪分が5%多いので、海産物や農産物、あるいは食品添加物から体内に摂り込んだ毒物を、蓄積しやすい体質を持っています。

その結果、若い女性の体内脂肪に毒物が蓄積していき、妊娠中の羊水汚染や出産後の母乳汚染という問題になるのです。

羊水が汚れていては、健康な赤ちゃんを出産できません。

2003年6月中旬、厚生労働省は、金目鯛などはメチル水銀によって汚染されているので、妊婦さんは食べる量を「週に2切れ以内にしなさい」と発表しました。メチル水銀はお母さんの胎盤を通して、胎児に悪影響を与えるからです。

あの悲惨な水俣病の原因になったメチル水銀ですから、当然の措置といえるでしょう。

このメチル水銀は水にほとんど溶けず、脂肪にはよく溶ける性質を持っています。

そのため、海に棲む魚たちの脂肪組織に蓄積されます。私たちがこれらを食べると、「食物連鎖によって生物濃縮」され、体内の脂肪組織に蓄積していきます。

しかし、魚介類は私たちのタンパク質源のため、食べる量を減らせとか食べることをやめなさいといわれても、とても実行できるものではありません。

厚生労働省の仕事とは、こうした魚介類を食べても、水銀などの重金属の毒性を軽減させるか、無害化させる方法を私たちに提示することではないでしょうか。

体内に摂り込んだ重金属を無害化させる効力を発揮するのは、「ビタミンC」です。ビタミンCは、重金属を蟹のはさみのように挟み込んで毒性を低減させます。

したがって、ビタミンCを含む緑黄色野菜や果物を積極的に食べ、緑茶を飲んでいれば心配はありません。

妊娠している女性で、神経質な方はビタミンCの錠剤を服用すれば安心でしょう。

あの不幸な水俣病患者の治療に、ビタミンCが大量投与されたことは、覚えておいて損はありません。

茨城県は2003年、神栖町の賃貸住宅敷地内にある飲用井戸水から、濃度4.5mgl(=4.5ppm)の砒素が検出されたと発表しました。

この水を利用していた家庭の18人が、めまいや手足のしびれなどの体の不調を訴え、毛髪検査では日本人の標準値である2ppmを超える砒素が検出されています。

そして、135人が健康被害の認定を受けました。

問題の井戸周辺500メートル内にある248本の井戸の水質検査を行なったところ、132本から砒素が検出され、うち16本は日本の水質基準である[O・01ppm】を超えていました。

この地域の砒素汚染は、広範囲にわたっていたのです。

茨城県が汚染源を調査した結果、毒ガス兵器の成分(有機砒素化合物)に由来することは明らかとしています。

旧日本軍が製造した毒ガス兵器が、地下に埋められていたからです。

日本には、「石見銀山猫いらず」という言葉があります。

これは、島根県石見地方の笹ケ谷鉱山(石見銀山頼)の湧水が無水亜ヒ酸を含んでいて、殺鼠剤に使われていたことから生まれた言葉です。

日本では鉱山のある、あるいはかつてあった地域や、旧日本車によって埋められた毒ガス兵器が今なおある、あるいはかつてあった地域を除けば、砒素が水質基準値を上回って検出されることはまれです。

今でも井戸水を利用している家庭で、これまでに何も問題が発生していなければ砒素の心配はないでしょうが、心配な人はその地域を管轄している保健所か水道局に井戸水を持参し、「砒素の分析」を依頼しましょう。数千円の費用ですむはずです。

砒素は体重70kgの人で体内に約2mg倍存在し、必須性が認められている「極微量元素」でもあるのです。

多いと問題ですが、極微量ならまったく問題はありません。

私たちは、海苔や昆布などの海産物を介して砒素を摂取しており、1日の平均値は0.1mgと考えられています。

検査の結果、井戸水中の砒素濃度が水質基準値以下であれば、安心して利用してください。


母体汚染を免れるためには?

PCB汚染やダイオキシン汚染が発生した場合、何か起きるのでしょうか。

私たち哺乳類動物の胎細胞は、最初はすべて女性です。そのため、人間の男性にも動物のオスにもその名残として乳首があります。

この問題を大学でもきちんと教えていないことを知ったのは、私が博士課程の大学院生に質問しても、「わからない」といわれたためでした。

それでは、妊娠したお母さんの体内で、男女の性別はいつ決まるのでしょうか。水の勉強会に参加されたお母さん方に質問したところ、ほとんどの人がわからないと答えました。

人間の場合は、妊娠45目目(1.5ヵ月目)ごろに、お母さんの体内で胎細胞がホルモンのシャワーを浴びます。

この時に男性ホルモンのシャワーを浴びた胎細胞は男の子として成長し、女性ホルモンのシャワーを浴びた場合は女の子として成長し、生まれてきます。

この段階で、母体がPCBやダイオキシンなどで汚染されていると、ホルモンの作用が撹乱されたという学会での報告もあります。

汚染が軽い場合でも、免疫系の細胞が損傷を受け、生まれてから「アトピー性皮膚炎や小児喘息の赤ちゃん」になりやすいといいます。また、脳神経のもとになる細胞にも悪影響を与えて、脳神経の伝達性が悪く、成長後に凶暴な性格の人間になりやすいという研究結果が、世界中で発表されています。

現在の大きな問題は、産業廃棄物処理によって生じる環境ホルモンでしょう。

環境ホルモンは女性ホルモンと同様の働きをするので、自然界に生息する生物のオスがメス化します。

こうした現象も、世界各地から報告されています。

香川県の豊島では、不法に投棄された50万立方封の産業廃棄物に、1400人の住民が25年間にわたって抵抗してきた結果、その廃棄物は香川県の責任で撤去することになりました。

そして、向かいの直島にある製練所で処理し、2016年末までには元の状態に戻すといいます。

地球上では女児100人に対し、男児が106人生まれるとバランスが取れるとされています。

男児の生命力が弱いため、成長途中で死亡するからです。

ところが豊島では、この比率に合わないほど女児の出生数が高かったと間きます。環境ホルモンの影響と考えて問違いないでしょう。

人間の赤ちゃんは他の哺乳類動物と比較して成長が遅く、しかも1年近く経っても歩くことができませんが、漫然とすごしているわけではありません。

人間は、身体が大きくなることよりも、脳細胞の形成を優先させて成長する動物だと考えられています。

赤ちゃんの大きい頭がそれを証明しています。

だからこそ母体が汚染されることは、胎児の脳細胞に損傷を与える可能性があるため、絶対に避けなければいけないのです。

母乳は、血液から作られます。そのために、「血と血を重ねて乳」と呼ばれるのです。母乳の88.5%は水、血液の82%も水のため、血液を汚すことは母乳をも汚すことになるわけです。

現在、日本のお母さんの母乳からは、PCBやダイオキシンが世界一の高濃度で検出されています。

次いでノルウェーのお母さんです。

そうです。海産物を食べる海洋民族が、一番汚染されているのです。

出産後に赤ちゃんに飲ませる母乳が汚染されていたら、赤ちゃんが健康に育たない。これは明白なことです。

2003年に長崎市で起こった、中学1年生男子による4歳児の誘拐殺人事件や、2004年に佐世保市で起こった、小学校女子による同級生のカッターナイフによる刺殺事件の主たる原因は、母体内にいた時の汚染であったと考えると納得がいきませんか。

事件後、各テレビ番組に出ていた教育評論家や犯罪心理学者、精神科医たちが語った「家庭環境、学校教育、社会環境の悪化」という3つの原因説に、私はそれほど説得力を感じませんでした。

しかし、救いはあります。「油を溶かす力のある水」を利用することです。

こうした水を日々利用していれば、脂肪組織に蓄積している毒物を洗い流せますから、羊水はきれいになり、心身ともに健康な赤ちゃんを産むことができます。

成長後でも、こうした水を飲ませると脳神経の伝達性が改善され、穏やかな精神状態の子どもに戻ります。

大人が果たすべき責任とは、きれいな羊水中で胎児を育み、健康な赤ちゃんを産み、精神的にも肉体的にも健康な子どもに育て上げることですが、それを実現するには健康にいい水が不可欠なのです。

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