妊娠 出来ない 原因【妊娠出来ない理由はこれだけです】
あらゆる命は、まず健康な精子が卵子に入り、そして受精卵が子宮にはぐくまれる、このふたつのイベントによってうまれます。
この過程はシンプルに見えますが、実際に卵子の成熟と精子の形成には、ホルモンが支配するいくつものプロセスが必要です。
こうした複雑な過程を経るのですから、子どもを授かるうと努力しても叶わず、不妊に悩むのは、決して不思議なことではありません。
現在では全米で600万のカップルが不妊の問題を抱えていると言われています。
多くのカップルが経済的なことやキャリアアップなどの理由によって子どもを持つのを先延ばしにしています。
そうすることで妊娠の確率は下がり、流産のリスクが上がってしまうのです。
増加の傾向にあるクラミジアや淋病などの性感染症や、肥満や糖尿病も不妊の一因となります。
環境ホルモンも、男女ともに生殖系に影響を及ぼすとされています。
不安やストレスはどんな人にもつきものですが、こと不妊に関しては悪影響があります。
では、どうすればいいのでしょうか?
まず食生活の改善を見直してみましょう。
妊娠体質になる食べ物を多く補給し、受精しやすい体をつくり、そして、不妊治療の初期に行う、タイミング法を摂りいれていく。
妊娠の第一歩は、「妊娠しやすい食生活」からスタートすることが重要です。
ホルモンの複雑な役割
もし卵子と精子がバレエダンサーならば、ホルモンは踊りのための音楽を生み出し、リズムをとり、ダンスの振りつけをするものと言えるでしょう。
脳の視床下部が、受精のダンスを指揮するコントロールセンターになっています。
ホルモンはメッセンジャーで、細胞組織やその他の場所に作用します。
たとえば、インスリンは膵臓でつくられますが、からだじゅうに影響を及ぼします。
筋肉に、血液中のブドウ糖を取り込むよう命令を出すのです。
生殖機能をつかさどるカギとなるホルモンは、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)の6つです。
GnRHは、視床下部という目のすぐうしろにあるアーモンドほどの大きさの脳の一部から周期的に分泌されていて、脳下垂体に働きかけてFSHとLHの放出を促しています。
FSHとLHは、卵巣に卵子の成熟と排卵を促します。
そして、卵巣内で卵胞が成熟するとエストロゲンが、排卵後の黄体からはプロゲステロンが分泌され、妊娠に向けて子宮内膜の状態を整えます。
脳下垂体はエストロゲンの上昇を察知するとFSHの分泌を抑制します。
このように女性のからかは月経サイクルごとにさまざまなホルモンをつくリ出します。
ホルモンの放出はそのほとんどが排卵直前にピークを迎え、その後下がり、そしてふたたび穏やかに上がっていきます。
男性の場合、FSHが精巣内で精子をつくる働きを活発にします。
一方、LHは精巣内でテストステロンをつくらせます。
テストステロンは新しい精子をつくるよう促すとともに、生殖器の働きを維持し、セックスの欲求を高めるのです。
FSHとLHの役割は男女でまったく異なりますが、その名称は主に女性における働きから命名されています。
これらのホルモンは女性の体内で発見されたからです。
その他のホルモンは卵子と精子を成熟させ、排卵や射精の準備をし、精子と卵子を引き合わせ、そして受精卵を育てる役目を担っています。
これらは、食生活が妊娠にいかに影響を及ぼすかを理解するために重要なステップです。
妊娠にいたるまでの問題
妊娠が成立するには、さまざまなプロセスやホルモンの働きが求められます。
スペースシャトルの発射ほど難しいものではないかもしれませんが、それに近い複雑言です。
妊娠にいたるまで、ひとつでもステップに問題がある。
たとえば女性なら排卵、男性なら精子の運動能力が低いなどと、妊娠が妨げられたり、本当であればとっくに妊娠しているはずのタイミングでできなかったりします。
ホルモンのバランスが崩れていても、妊娠は難しくなります。
アメリカ生殖医学会によると、不妊の原因のうち3分の1は男性に原因があり、3分の1は女性欄に問題があると言われています。
残りの3分の1はカップルのどちらにも問題があるか、その特定ができず、「原因不明」と言れるパターンです。
妊娠を妨げる要因は多岐にわたるため、問題を特定して治療するのは意外に難しい面があることも理解しておく必要があります。
女性側の要因
妊娠を妨げる障害は、卵管閉塞など身体的な問題から、ホルモンバランスの乱れまでさまざまです。
男性側の要因
精子の数と質は、男性側の生殖機能を語るうえで重要なポイントです。
精子数が極端に少なかったり、運動率が低い、または奇形率が高いなどの問題には、原因が隠れていることもあります。
精鋼静脈瘤や感染症、喫煙やステロイド剤、その他薬品使用などです。
男性と女性、両者の要因
カップルが不妊の基本検査を受けると、およそ8分の1に不妊の原因が見つかります。
原因不明と言れてきた不妊のなかでも、なんらかの病気が隠れていて、妊娠しにくくなっていたということもありますが、それでも多くの場合、真の原因を突きとめることは困難です。
そのなかでも、比較的多いのはタイミングのよいセックスを行えていないことです。
通常女性の月経周期中に妊娠の可能性があるのは7日間程度です。
7日とは、排即日の6日前から始まり、排卵当日までで、もっとも妊娠の可能性が高まるのは排即日の2日前、そして、排即日の前日です。
この7日間では排卵日近くにセックスを行えば、妊娠する可能性が高まります。
ただし、排即日を予測するのはなかなか難しいものです。