<目次>
・妊娠中の便秘 対処【妊婦の便を軟らかくする方法とは?】
妊娠中の便秘 対処【妊婦の便を軟らかくする方法とは?】
便は水分が少ないと硬くなります。
水分は十分に摂取する必要があります。
仮に1リットルの水を飲んだとしても、大腸にはその10分の1程度しか行きません。
90パーセントの水分は小腸で吸収されるため、大腸の便に届くのは0.1リットル程度になってしまうのです。
とくに女性で、太る恐怖から極力水分をとらない人を見かけますが、これは便秘を悪化させる原因となります。
朝目覚めてすぐ、コップー杯の水を飲みましょう。
からっぽの胃が刺激されて、腸が反応します。
1日に1.5~2リットルほど飲みましょう。
さらに質を高めるには、ミネラルウォーターをおすすめします。
ミネラルウォーターにはマグネシウムやカリウムがたくさん含まれているので、新陳代謝が活発になります。
特に、妊娠中の方で、便を軟らかくするために十分な水分をとりましょう。
妊娠中の便が出にくいときの対処法
便秘の便は、水分が少なく、カチカチになっています。肛門から直腸に水分を送り、便をやわらかくすることは、便秘解消の近道です。そこで役立つのが温水洗浄便座です。
便は、肛門から5~10cmほど先の直腸の出口にとどまっていますから、肛門を少し広げるようにして温水を1分間、当ててみましょう。
腸も刺激を受けて便意を起こす効果があります。
シャワーでも同じ効果が期待できます。
また、食品では、便をスムーズに出す食物繊維や、硬い便を軟らかくするマグネシウム、便のすべりをよくするオリーブオイルなどを摂ることで、便を出やすくする対策として有効です。
妊娠中は腸の健康によい食事にかえる
腸は、飲食の影響を強く受ける器官です。腸の健康は食べ物や飲み物からつくられます。
腸内リセットに成功し、腸がきれいになっても、これまでと同じ食事を続けていては、また腸は悪化してしまいます。
再び腸に毒素をため込まないよう、食事内容を見直し、腸の健康によい食事を心がけるようにしましょう。
たとえば、善玉菌を増やし腸内環境を整えるために、善玉菌のえさになるオリゴ糖を積極的にとりましょう。
また、排便を促進させるため、野菜やきのこ、果物など、たくさんの食物繊維もとりましょう。
このように、腸によい食品をとることで、腸の健康は保たれます。
夏の猛暑は便秘の人が急増
猛暑となる7月、8月は、便秘の人が増える季節です。
軽症も重症も含め便秘の人が増えます。
どうしてでしょう。
夏は暑いため、大量の汗をかきます。
汗をかくと、当然体内の水分が不足します。
一方、腸を動かすためには、水分が必要となります。
腸内の水分不足が続くと、腸のぜん動運動が衰え、腸内の便が排泄されにくくなります。
さらに発汗で、腸内の便からも水分が抜けてしまい、ますます排泄しにくい状態になってしまいます。
また、酷暑のときは、暑さ自体がストレスとなります。
ストレスを感じると自律神経の中の交感神経の働きが活発になりますが、そのとき腸の運動は抑制されてしまいます。
その結果、排便力が落ちてしまうのです。
水分不足とストレスで、夏の腸は、ダメージを受けやすくなっています。
妊娠中の方は、特に水分補給に気をつけることを心がけましょう。